テーマ:『税務・法務の基礎知識』
講 師:あがたグローバル税理士法人 田中幹夫さん
日 程:9月10日(土)週末コース、9月28日(水)平日コース
税の種類や納め先、控除の仕組みなど、
実際に創業したら必要になる税務や法務の知識。
「わかってはいるけど難しい!」との声も多かったように思います。
前半の所得税に関する内容、ポイントとなったのは、
それは所得に含まれるものなのか否か、そして何が控除の対象になるのか。
例えば、事業用の車を下取りに出した場合。
これは事業所得ではなく譲渡所得に含まれます。
また、混同しやすい項目としては、
「社員のために買った薬は必要経費になるが、
自身のために買った薬は必要経費には含めることができない」など。
具体的なシチュエーションを例に挙げながら、
実際に数字を埋めるワークでは、電卓を片手に問題を埋める姿も見られました。
「税負担を少なくしながら、個人事業主の年金を積み立てることができる」
としてオススメのあった2種類の共済は、
創業の際にはぜひ、取り入れて頂けたらと思います。
休憩を挟み後半は、金融機関の方や上田市商工課の方から、
実際に創業しようと思った時に相談できること、そのポイントなどを教えて頂きました。
上田信用金庫の室沢さんからは、
「しんきんは金融の町医者なので、困りごとも気軽に相談してほしい」と紹介があり、
「知らなかったので、行ってみたいと思った」と仰っている受講者さんもいらっしゃいました。
日本政策金融公庫の大和さんからは、女性の
起業の実情、実際のエピソードや政策の紹介を頂きました。
お二人が共通して仰っていた、
「その人が、どのくらい本気で準備をしてきたのか、
これが借り入れの時にもポイントになる」とのお話。
何にどう使い、いつ、どうやって返済するのか。
返せなくなった場合はどうするのか。
やはりここは、具体的にしっかり考えておきたいポイントだと感じます。
上田市商工課の飯嶋さんからは、
上田市や長野県が行っている補助金の説明をして頂きました。
長野県としても、「創業しやすい県にしよう!」という動きがあり、
返済期間や金利など、様々な面からサポートがあるとの紹介は、
心強く感じた方もいたのではないでしょうか。
小休憩の後は講義に戻り、消費税の仕組みや計算の仕方を教えて頂きました。
普段納めてはいるものの、あまり聞く機会のない消費税の仕組み。
受講者の方からは、
「事業として納めないのに、受け取ってもいいの?」
「どうなったら自分で納めないといけないの?」
といった疑問を一つ一つ解決でき、知れてよかった、との感想が多くありました。
創業に関しては様々な知識が必要となり、得意不得意もあるかと思います。
わからなかったらすぐに聞ける、という環境を活かし、最後まで頑張っていきましょう。