【第3回】女性起業家ネットワークセミナーを、
8月10日(水)に開催しました。
活躍する女性起業家同士の対談企画、第三弾!!
今回の対談者の共通点は、「繊維」に携わるお仕事をしていること。
オーダーカーテン縫製・販売をしている有限会社ラジエル 代表取締役の滝澤麻子さん。
上田・東京・ニューヨークを拠点として活動しているパタンナーの田中美和さん(アトリエ ベール)。
そして、オーガニックコットン事業を展開する株式会社アバンティ 代表取締役の渡邊智恵子さん。
ファシリテーターは、藻谷ゆかりさん(いい紅茶ドットコム 代表)でした。
今回の対談者は、業態が様々なので、一人ずつお話をお伺いしました。
まずは、今回の対談のために東京からお越し下さった渡邊さん。
2009年 経済産業省「日本を代表するソーシャルビジネス55選」に選出されたり、
『ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010』リーダー部門を受賞された、
日本を代表する女性起業家。
自然との共生による持続可能な暮らしの実現と、
都市と農村の交流の拠点としてその実践と学びの場を提供することを目的に、
小諸市に小諸エコビレッジを設立したことで、
長野県や弊財団との関係が強くなり、今回の対談へ登壇をしてくださいました。
ご出身は北海道で、東京の大学を卒業したあと、
タスコジャパン株式会社(現:株式会社イチネンTASCO)へ入社。
その中で、新規事業として立ち上がった
株式会社アバンティの代表取締役社長に1985年就任。
昔から社長をやりたい!という夢があったそうで、
それがこの時叶ったようです。
最初は、オーガニックコットンのことや、
それをどう事業にしていくか全く分からなかったそう。
専門家ではないから、色々まわりの人に頼んで、
組織をつくって事業を形にしたようです。
商社、紡績界、繊維工場などをまとめて、
1993年、日本テキサスオーガニックコットン協会を設立。
ものづくり基準を作ったそうです。
事業をするからには、「儲けないとダメ!」。
お金で愛情は買えないけれど、お金に自分の志や愛情を託すことはできる。
オーガニックコットンは病気や不作のリスクはあるが、
普通の綿に比べて3~5倍の高収入になる。
お金を儲けることと、社会的に意義ある活動は両立できるんだと
テキサスの生産者に教えられたといいます。
それから、自分たちで生み出した利益を「愛あるお金」として
社会の中で活かすことが、渡邊さんのビジネスの基本姿勢になったということです。
リーダーシップについても大変興味深いお話を聞くことができました。
女性たちがキャリアを積んでいくために働きやすい会社を目指しているとのこと。
例えば、産休明けのときに前のポジションに戻すことは、ノープッシュ。
責任あるポジションに戻すということは、責任感を持つ。
そうすると、今までずっと一緒にいた子供たちは熱を出してストを起こし、
責任感のある女性は、子供に対して理不尽なことを言うようになる。
だから、軽いポジションから始めて徐々に慣れさせる。
反対もあったようですが、自分のご経験から生まれた女性ならではの発想ですね。