\起業マインドアップ↗↗/イベントである「女性起業家との座談会~つながるTeaTime~」。座談会と交流会の二部構成。
座談会では、活躍している女性起業家を呼んで、起業の実態(コロナ禍での様子含む)を伺います。また、“創業に関する得意分野”を『テーマ』として話して頂くことが、イベントの肝であります。その後、参加者からの質問を受ける時間を設け、疑問に思っていることや気になることを質問し起業家に回答して頂くことで、参加者に起業したいという気持ちを高めてもらい、起業している方はうまくいかなくて困っていたけど少しヒントをもらえたと思ってもらえるような場にすることを目指しています。
また、座談会後に交流会を実施することで、『つながりを生み出す場』にもなれば嬉しいと考え企画しました。
ゲスト:堀内詩織さん(YUNO INTERIOR DESIGN(ユノ インテリア デザイン)主宰)
ファシリテーター:一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 尾島彩
開催日時:2021年6月30日(水) 13:30~15:30
開催場所:一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 4階ミーティングルーム
<座談会>
座談会前半はゲストである堀内さんの事業紹介スピーチと『テーマ』に関する話を展開。
後半では、参加者からの質問に答える形で、様々な角度から話を聞きました。
>>目次<<
●自己紹介
●事業紹介
●独立の経緯
●とある一日のスケジュール
●自己紹介
2018年1月に開業。4年目。夫と子供の3人家族。
目下の目標は、場所に囚われずに働くこと。
●事業紹介
建築業/インテリアデザイン業
仕事のほとんどが新築戸建住宅のインテリアデザイン。その他、マンションやリフォームを手がけています。コロナ禍になった昨年からは、オンラインインテリア相談を開始。
主に、床・壁・ドア・設備・照明の提案。
お客様が「どんな暮らしをしたいのか、どんなふうに毎日を生きていきたいのか、どんなふうになりたいのか」を叶えることを常に考えています。
●独立の経緯
「結婚しても、子供がいても働きたい」と思った、23歳。
高校卒業後、カナダ留学を経て帰国後にホテルフロントの仕事に就きました。夜勤や土日に仕事があり、結婚し子供ができたら働けないと感じました。どこにいようと、子供がいようと働きたい、土日は家族と過ごしたい、「自分の心が喜ぶような働き方をしたい」と考え、自分の采配で働きたいと思い始めました。女性が1人でイニシャルコストを大きくかけずにできる仕事は何か?と検索してヒットしたのが、インテリアコーディネーターでした。そこから資格の勉強を始めました。
“まず、一歩”。資格取得し、転職した24歳。
資格取得後に上田市の地元ビルダーに転職。その後、専門的にスキルを高めたいと大手ハウスメーカーへ転職し、沢山のことを学びました。
「限られた時間。終わりのある人生。自分と大切な人を幸せにすることに、時間と労力を使いたい」と、独立を決意した30歳。
大手ハウスメーカー勤務時、高速道路で1時間以上かけて出勤。帰宅は19時や20時になることが普通で、子供の迎えに行くことはもちろんできないし、惣菜を買ってテーブルに出すという生活を送っていました。
1日24時間しかない限りある時間と人生。自分と大切な人(家族やまわりの人)を幸せにするために時間と労力を使いたい、往復に2時間もかけていられない!と感じ、独立を決意。独立に向けて準備をする1年が始まりました。
–1年間の独立準備期間(在職中)にしたこと–
・AREC主催の女性のための創業スクールやセミナーに参加
・商工会議所の方に、創業に関する基礎知識を学ぶ
・関係業者さんへ、退社・独立を報告、紹介依頼
・毎日ブログを書く
・同業先輩フリーランサーの創業セミナーに参加
・自分の名刺を作る
「自分の人生の舵は、自分が握る」と、一歩を踏み出した31歳。
私が自分の人生を作っていく!と独立。
●とある一日のスケジュール
ワークライフバランスが少しずつ整ってきたと語る堀内さん。
“子供が起きる前の朝時間”を活用することが大事で、始業前に当日の仕事の準備ができることで、始業とともに仕事に取りかかれます。
“これ以上は仕事はしない!”と時間を決めることも大切だと感じているが、まだまだ堀内さん自身の課題でもあると話してくれました。
>>テーマ<<
●「営業しない」集客方法について
●自分の「さいはい」で働くということ
●「営業しない」集客方法について
最初はがんがん営業をしていこうと考えていた堀内さん。「主従関係」と「薄利化」を理由に、「営業しない」スタイルに移行。
常に「101%」で仕事をすること、1日1個は「種を蒔く」と決めています。営業しない分、1個獲得したいなら100個種を蒔く必要性を感じ、「自分らしく」情報を発信することや、「買い手目線に立った発信」を心がけているといいます。
●自分の「さいはい」で働くということ
自分と大切な人を幸せにするために時間と労力を使いたいと独立した堀内さん。
「家族時間」がとれるような働き方ができている。
仕事の種類に「縛られない」で自分のわくわくすることができている。
どう生きたいか・どういうふうになりたいか・どこに住みたいかを考え、それに合わせて働き方や稼ぎ方がシフトして、「自由な未来設計」ができている。
これが、自分の采配で働くことの良さだと感じています。
堀内さんの事業紹介やテーマに関するお話は、とても分かりやすく、\熱意/を感じるものでした。若い頃から、将来の働き方について考えていた堀内さん。インテリアコーディネーターという仕事を選んだ理由、ステップアップのための転職をして、機が熟して独立を決めた経緯。独立のための準備期間は1年。傍から見れば、とてもスムーズに事が運んでいるように見えますが、失敗談もあり、そこでの気づきが今の堀内さんに繋がったというお話まで伺うことができました。
<交流会>
交流会では、参加者全員の自己紹介と、座談会で聞けなかった質問をする時間を設定しました。
堀内さんの事業の進め方を聞くことはもちろん、参加者同士でアドバイスし合う場面がみられ、参考になる話が多く主催者側も学びの時間となりました。
印象的だった内容は、「価格設定について」でした。
最後はゲストの堀内さんの提案で、「10年後にどうありたいか」を全員で発表し終了となりました。交流会終了後は、連絡先交換をする時間となり、参加者同士が繋がりをもてる場になったのではないかと感じています。アンケートでは、参加者の悩みに寄り添った内容であったと書いて頂き、主催者側としては大変有意義な時間となりました。
コロナ禍にも関わらず、会場で参加してくださった皆様、オンラインで時間を割いて参加くださった皆様、ありがとうございました。参加者の皆様には、背中を押してもらえた!うまくいかなくて困っていたけど少しヒントをもらえたと感じて頂けていれば、イベントを開催した冥利に尽きます。
最後に、ゲストの堀内さん、大変貴重で学びの多いお話を本当にありがとうございました。
また、お話できる機会がありましたら嬉しいです。
上田市創業支援プラットフォーム/
一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 尾島彩