<日程>
2018年11月23日
<会場>
松尾町フードサロン
2018年度の創業スクール3講座すべてが終了した11月下旬、本格的な創業に
向けて準備中の修了生らが、商品を実際に販売したり、モニタリングを行う
ためのイベント「チャレンジマーケット」に参加しました。これは上田市商
店会連合会、上田商工会議所、上田市創業支援プラットフォームが企画した
もの。中心市街地のイベントスペースを利用し、創業を目指す女性7人が、
ハンドメイドのクラフトやアクセサリー、アート体験やゲームができるワー
クショップ、無農薬栽培のお米などのブースを出店しました。
10時のオープンから、チラシを見て訪れたという近所の人やスクールOBが続
々と訪れ、会場は賑やかな雰囲気に包まれました。出店者の皆さんはお客さ
んに商品の特長を説明したり、自分の商品・サービスにどのようなニーズが
あるかヒアリングを行ったりと、慌ただしくも充実した表情でチャレンジマー
ケットへの参加を楽しんでいました。
11月なかばに終了した「女性のための創業スクール 平日コース」受講生から
は、金井德子さんと堀内二美さんが参加。
金井さんはご夫婦で栽培しているという無農薬・天日干しの玄米と発芽米を、
1合からの手に取りやすい容量、かわいいパッケージの商品にして販売。もと
もと農業には縁がなかったそうですが、家族に健康にいいものを食べさせた
いと、6年前から無農薬の米作りを始めたのだそう。その美味しさが友人知
人の間で評判になり、また作付け面積も年々増えたことから、お米の販売に
乗り出すため創業スクールを受講。チャレンジマーケットには「小容量の商
品で、味見やお土産品としてのニーズがあるかを知りたい」と参加を決めた
そうです。金井さんは「お米の味には自信があったのですが、それをどうやっ
たら売れるかがわかりませんでした。スクールに参加して、自分のお米を食
べてくれるターゲットはどんな人か、どうしたらターゲットの手に届くのか、
手に取りやすい商品のカタチは、と具体的なことがどんどん考えられるよう
になったんです。チャレンジマーケットに参加するために初めてパッケージ
用のデザインを作ったり、専用の機械を導入したり。自分の考えていたこと
が形になって、すごく自信が持てました。試食してもらったお客さんにも好
評で、勇気を出してチャレンジしてみて良かったです」と話してくれました。
いっぽう堀内さんは、赤ちゃんが口に入れても安心な画材を使い、手のひら
で模様を作って作品を完成させるアートワークショップを出店。色とりどり
のデコレーションが可愛らしいブースには、親子連れのお客さんが次々と訪
れていました。
スクール受講とチャレンジマーケットへの参加について、堀内さんは「ずっ
と幼児教育の現場で働いてきましたが、もっと親子のコミュニケーションや、
リラックスできる時間のサポートに時間をかけて取り組みたいと思っていま
した。仕事以外で自分を表現できないか、いろいろ資格を取ったり勉強して
きたんですけど、なかなか方向が定まらなくて。悩みながら今年の創業スクー
ルに参加したら、同じように創業を目指す女性ともたくさん知り合えたし、
自分のやりたいことに少しずつ自信が持てるようになったんです。チャレン
ジマーケットも、“立ち止まって悩むより、動いてみよう”と挑戦できました」
と笑顔で話してくれました。
チャレンジマーケット終了後は、出店者7人と上田商工会議所の今井裕さん
による振り返りが行われ、それぞれが今日の体験で得た気づきや、次回への
課題を発表しました。
今井さんからは「チャレンジマーケットは、お客さんと直接話せる貴重な機
会です。今日見つかった課題を次の機会に活かし、実際の創業の成功につな
げてください」とエールが送られました。
「女性のための創業スクール・実践編 チャレンジマーケット」参加レポート
をお届けしました。
上田市創業支援プラットフォームのWEBサイトでは、過去に実施したイベン
トやスクールのレポートも掲載しています。
興味のある方はぜひ、そちらもご覧ください。
(office晴文堂 山本里つ子)