上田市創業支援プラットフォーム

【レポート】「女性のための創業スクール」平日コース・第3回

レポート2018.11.14

<テーマ>
売れる商品・サービスにブラッシュアップしよう(後編)
~PR資料・チラシ作成のヒント~
<講師>
合同会社キップル マーケティングプランナー
吉田 達矢さん
<日程>
2018年10月25日

 

 

10月からスタートした「女性のための創業スクール第3弾・平日コース」。本

講座は、創業や事業運営で生じる課題に対して「自分で気付き、自ら行動する

クセをつける」ことを目標に、実践的なカリキュラムが盛り込まれています。

創業の基礎知識を得る座学に加え、「PDCA(計画・実行・評価・改善)サイ

クル」という手法を軸に、受講生がそれぞれ抱える課題を掘り起こし、答えを

見つけるワークも行います。
第3回のテーマは「売れる商品・サービスにブラッシュアップしよう(後編)」

自分の事業をPRする資料やチラシ作りに欠かせないポイントを、実際に手書き

のチラシを作成しながら学びます。
講師は30年以上大手企業や自治体などの広告制作に携わり、現在はウェブを軸

にマーケティングプランナーとして活躍されている吉田達矢さんです。

 

 

[講義の概要]
1.チェックイン
2.講義 広告を“デザインする”とは
3.ワーク チラシを作ってみる
4.講評&チェックアウト

 

 

[1.チェックイン]IMG_1967
前回同様、受講前と受講後の自分の変化や学びの結果を確認するため、講義前

に「チェックイン」を実施しました。受講生は各テーブルごとのグループで

「前回の講義で48時間以内に実践しようと考えたことの結果」と「今日学び

たいこと」を発表し、お互いの考えを共有しました。

 

 

[2.講義 広告を“デザインする”とは]
広告は集客に欠かせないツールですが「プロに任せれば結果が出るとは限りま

せん」と吉田さん。自分のビジネスの方向性やターゲットをきちんと整理し、

広告で打ち出したい事柄を明確にするのは経営者の仕事だといいます。講義は

「ターゲットに響く広告の“素”を考える」ところからスタートしました。
想定するターゲットに“きちんと届く”チラシや事業資料を作るには、まず自分

の商品・サービスの「6W1H」を整理することが大事だといいます。
「6W1H」とは、下記の7つの要素。

 

・When(いつ)→店舗のオープン日やイベント開催日
・Where(どこで)→住所やアクセス
・Who(誰が)→店名(事業者名)
・What(何を)→商品・サービスとその特徴
・Whom(誰のために)→商品・サービスの対象者
・How much(いくら)→商品・サービスの価格

 

「広告をデザインするとは、これらの要素を想定するターゲットに響くように、IMG_1979

写真や色・イラストなどでビジュアル化し、文章を読まなくても伝わる工夫を

することです」と吉田さん。

広告を見る人は、10秒程度で「自分に必要な情報か」を判断するそう。短い時

間で内容が伝わるチラシを作るには、6W1H、なかでも「Whom(誰のために)」

を明確にすることが必要不可欠だといいます。
「6W1H」が整理できたら、次はチラシに盛り込む4つの素材を用意します。

 

・キービジュアル(伝えたいことのシンボルとなる画像やイラスト)
・キャッチコピー(ターゲットの興味をひく短いフレーズ)
・インフォメーション(チラシの目的やキービジュアルの説明となる文章)
・アクション(チラシを見た人にとってほしい行動。問い合わせや来場、WEB

 検索など)

 

先ほど挙げた「6W1H」がキャッチコピー、インフォメーション、アクション

のどこに当てはまるのかを分類しながら進めると、チラシや資料のコンセプト

がブレにくいそうです。

 

 

[3.ワーク チラシを作ってみる]
今回のワークでは、吉田さんから提示された「お題」をもとに、受講生が2つ

のグループに分かれて、A4版の手書きチラシを作りました。
お題は「上田市内の、とある天然酵母パンのお店のチラシを作る」。受講生は

グループ内で、架空のパン屋さんの6W1Hについてさまざまなイメージをふく

らませ、話し合いながらチラシのコンセプトを決めていきます。キービジュア

ルには事前に用意したパンの写真を使ったり、イラストを描いたりと試行錯誤。

ピンとくるキャッチコピーがなかなか決まらず、苦心する様子も見られました。

 

 

[4.講評&チェックアウト]P1050565
1時間ほどのワークを終えて完成したチラシを、グループごとに発表。全員で意

見や感想を交わしました。
「天然酵母のパン店」というお題でも、できあがったのは「女性が自分のごほ

うびに食べたくなるパン」であったり、「果樹園のくだもので作った自家製酵

母を使ったパンを、果樹園で食べる」など、ターゲットやシチュエーション、

デザインもさまざま。「自分のビジネスの6W1Hを明確にすることで、アプロー

チしたいターゲットに響く表現が見えてきます。ビジネスを成功させるために

は、この手順を惜しまないで」と吉田さん。

講評後のチェックアウトでは、「自分の考えだけでは思いつかないような見せ

方、言葉の選び方があると気づいた」、「自分のビジネスの6W1Hを考えたい」

といった感想が出されました。

 

 

「女性のための創業スクール第3弾・平日コース」第3回のレポートをお届けしました。
次回は「家計簿から会計のポイントを学ぼう」です。お楽しみに!

(office晴文堂 山本里つ子)

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