<テーマ>
小さなアクションをしてみよう
<講師>
ファシリテーター:小笠原 祐司さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ 人材支援アドバイザー)
サブファシリテーター:岡田 恵実さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ TIP*S担当参事、中小企業診断士)
<日程>
9月19日
女性のための創業スクール第2弾!「やりたいことを再発見! “わたしのシゴ
ト”ワークショップ」は、中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)が
運営する学びと実践の場「TIP*S(ティップス)」とのコラボレート講座。創
業をめざす、またはすでに創業している人や、これからの働き方を考えたい人
と、創業を応援する立場の人が参加。性別、年齢、経歴、職種など、皆さんの
バックグラウンドはさまざまです。
最後となる第3回のテーマは「小さなアクションをしてみよう」。これまでの
ワークで、自分のやりたいこと、それに向かって行うべきアクションが見えて
きました。参加者はそのアクションを発表し、お互いを応援したり、知識・経
験を分かち合いながら、最初の一歩を踏み出すきっかけ作りに取り組みました。
[講座の概要]
1.チェックイン
2.“これまでの最高の経験”と“なりたい最高の未来”を見つめるワークショップ
3.ベイビーステップの発表&チェックアウト
[1.チェックイン]
“わたしのシゴト”ワークショップ最終回の「チェックイン」では、自己紹介や
今の気持ちの発表に加えて、前回設定した目標に向けての小さな一歩「ベイビー
ステップ」の実践結果を振り返りました。日々のことに追われて実行が難しかっ
た人、ちょっとだけ実践できた人、やってみたら想定とは違う結果を得た人な
ど、参加者は1週間の間にいろいろな自分の思いと向き合ったことが伝わって
きました。
[2.“これまでの最高の経験”と“なりたい最高の未来”を見つめるワークショップ]
今回最初に取り組んだワークは「相互インタビュー」。2~3人がひと組にな
り、ひとり20分の時間をかけて、以下の質問をインタビューし合います。
①これまでで最高の体験は?
②あなたが考える最高の未来は?
③その未来に必要なプロセスは?
ポジティブインタビュー、ハイポイントインタビューとも呼ばれるこのワーク
では、自分の中のポジティブなものや強みをアウトプットする、人に聞いても
らうことで自分自身が再確認するねらいがあるといいます。ファシリテーター
の小笠原さんによると、これまでの人生で得た“最高の体験”は、少なからず今
の自分を形作っていたりこれから目指したいものにつながっているのだそう。
参加者は続いて数人のグループを作り、先ほど聞き取った相手のインタビュー
内容を元に「他己紹介」を行いました。グループのメンバーはその内容から、
紹介された人の強みや価値観をすくい上げて書き留め、本人にプレゼントしま
す。こうした言葉の「ギフト」を受け取った参加者は、自分のやりたいことに
対するポジティブな気持ちがぐっと高まったようでした。
続いて行われたワークは「Want Can Needs」。これまでの対話で見えてきた
自分の考えを、以下の項目に分けて用意されたシートに書き込んでいきます。
①Want(あなたがやりたいこと、大切にしたいこと)
②Needs(世の中に足りないもの、求められているもの)
③Can(あなたができること)
3つの項目の中でも特に大切なのが「Needs」だと小笠原さん。自分が活動す
ることでハッピーにできるのはどんな人か、たったひとりでもいいから具体的
にイメージするべきだといいます。起業するにしても、ただ「やりたい」とい
う思いだけでなく「誰のために?」「何ができる?」という問いを根底に置く
ことが、モチベーションにつながるのだそうです。
続いて書き込んだシートの内容を2人ひと組で共有。ふだん言葉に出すことは
あまりない「自分の目指すもの」や「自分が大切にしたいもの」を言語化し、
それを相手に肯定してもらうのは、とてもポジティブな体験になったようでし
た。
[3.ベイビーステップの発表&チェックアウト]
ワークショップの締めくくりは、「自分が描く最高の未来」に向けたベイビー
ステップの発表。ここでは自分が設定したものと合わせ、「Want Can Needs」
ワークでペアになった人から贈られたベイビーステップも発表されました。
参加した皆さんからは「言葉にして客観的に見ることで、思いがけない自分の
内面を発見できた」「たくさんの価値観、考え方があるんだと気付いた」「人
の口から語ってもらうことで、改めて自分が大切にしていることを認識できた」
など、このワークショップが実りある体験だったことが伺えました。ファシリ
テーターの小笠原さん、岡田さんからは「今回掘り下げた自分の内面が、今後
行動を起こす時の軸になるはず。焦らず、一歩ずつ目指す未来に向かって進ん
でください」とエールが送られました。
「やりたいことを再発見! “わたしのシゴト”ワークショップ」最終回の模様を
ご紹介しました。
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たの人生を変える出会いが見つかるかもしれません。
(office晴文堂 山本里つ子)