<テーマ>
自分のやりたいことと向き合おう
<講師>
ファシリテーター:小笠原 祐司さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ 人材支援アドバイザー)
サブファシリテーター:岡田 恵実さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ TIP*S担当参事、中小企業診断士)
<日程>
2018年9月12日
女性のための創業スクール第2弾!「やりたいことを再発見! “わたしのシゴ
ト”ワークショップ」は、中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)が
運営する学びと実践の場「TIP*S(ティップス)」とのコラボレート講座。創
業をめざす、またはすでに創業している人や、これからの働き方を考えたい人
と、創業を応援する立場の人が参加。性別、年齢、経歴、職種など、皆さんの
バックグラウンドはさまざまです。
第2回のテーマは「自分のやりたいことと向き合おう」。自分の中ではっきり
した形を持たない思い、“自分は何がやりたいんだろう? やりたいことってな
んだろう?”という問いを、参加者同士のワークや対話を通じて深く掘り下げ
ていきます。
[講座の概要]
1.チェックイン
2.“起業”と“自分のやりたいこと”を見つめるワークショップ
3.ベイビーステップの発表&チェックアウト
[1.チェックイン]
第1回同様、この場での対話に集中し、楽しめる状態に心を整える「チェック
イン」からワークショップがスタートしました。今回初めて参加する方も幾人
かいましたが、全員が車座になって自己紹介と“今の心境”を発表し合ううちに、
打ち解けた雰囲気が広がりました。ファシリテーターの小笠原さんは「人と話
すこと、人の話を聞くことの楽しさをまず感じてください。ポジティブな気持
ちでワークに取り組むことで、より良い対話が生まれます」と呼びかけました。
[2.“起業”と“自分のやりたいこと”を見つめるワークショップ]
前回はレゴ®ブロックを使って手先と頭をフル回転させるワークを行いました
が、今回は床に置かれた1枚の紙に、参加者全員が思い思いの場所から距離を
とって立つことから始まりました。この紙に書かれているのは「起業」のふた
文字。
最初のワークは起業という言葉に対して、自身がしっくりくる距離をとって立
つことで、「起業に対してどのくらい関心があるか」を可視化。紙を足元ギリ
ギリに置く人、文字に相対する人、遠くや斜めから見る人など、答えは人それ
ぞれ。しかし参加者同士が「自分はこうした理由でこの位置に立っている」と
発表しあうことで、違う場所にいても自分との共通項を見出せたり、自分では
気づかないスタンスの取り方を発見できるといいます。
このワークでは「現在、起業に対して自分がどれだけ取り組んでいるか」や、
「将来、どれだけ起業に取り組むか」など時間軸を移しながら問いが重ねられ、
参加者はその都度、自分が“起業”に抱く思いや展望を悩みながらも表現してい
きました。
続いてのワークでは、人生の良かったこと、悪かったことを線グラフに書いて
振り返る「ライフラインチャート」を使って、自分がやりたいことの“源泉”を
振り返りました。最高に嬉しかったこと、逆につらかった体験などを思い出し
ながら書いていくと、自分が何に喜びを感じるのか、どんな失敗を成長の糧に
してきたかといった、現在の自分を形作っているものが見えてくるそうです。
書きあがったチャートをもとに、数人のグループでお互いのライフイベントや
エピソードをインタビューしあいました。まず初対面の人には話さないような、
自分の中にしまってある記憶や思いを言葉にすることで、“自分が望んでいるこ
と”を客観的に見つめられると小笠原さん。
さらに、これまで言葉にしてきた自分の内面に対してモヤモヤしたり違和感が
あること、つまづきを感じていることをグループ内で話し合い、悩みの核心を
言語化するワークにも取り組みました。
[3.ベイビーステップの発表&チェックアウト]
今回のワークでは“自分がやりたいことにブレーキをかけているもの”や、“それ
を克服できた状態(自分の目指すゴール)”が見えてきました。これらの答えに
一足飛びではたどり着けないため、小さな目標を立てて段階的にゴールに近づ
いていく必要がある、と小笠原さんは言います。こうした取り組みを「ベイビ
ーステップ(またはファースト・ブリリアントステップ)」というのだそう。
クロージング&チェックアウトで参加者はそれぞれ、“1週間以内に取り組め
るベイビーステップ”を発表。「起業したら仕事場にする予定の部屋を片付け
る」「同業他社のサービスを体験してみる」など、ゴールに向かって踏み出
す“小さな一歩”を掲げてくれました。
「やりたいことを再発見! “わたしのシゴト”ワークショップ」第2回の模様を
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
次回は最終回「小さなアクションをしてみよう」です。どうぞお楽しみに!
(office晴文堂 山本里つ子)