<テーマ>
自分と向き合おう
<講師>
ファシリテーター:小笠原 祐司さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ 人材支援アドバイザー)
サブファシリテーター:岡田恵実さん(独立行政法人中小企業基盤整備機構 経営支援部 人材支援グループ TIP*S担当参事、中小企業診断士)
<日程>
2018年8月29日
女性のための創業スクール第2弾!「やりたいことを再発見! “わたしのシゴ
ト”ワークショップ」は、中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)が
運営する学びと実践の場「TIP*S(ティップス)」とのコラボレート講座です。
第1回のテーマは「自分と向き合おう」。働くことの意味や目的が多様化し、
“創業”という選択肢が注目されるからこそ、客観的に「どうして創業したいの
? それがベストな選択なの?」という問いを見つめ、自分の目標やその実現に
不可欠なことを考える必要があります。
今回はレゴ®ブロックを使ってクリエイティブなミーティングを行うためのメ
ソッド「レゴ®シリアスプレイ®」を中心に、自分の内面や思いと向き合い、
表現するワークショップが行われました。
[講座の概要]
1.チェックイン
2.レゴ®シリアスプレイ® 実践
3.クロージング&チェックアウト
[1.チェックイン]
ワークショップをよりクリエイティブで発展的な場にするための準備が「チェ
ックイン」。参加者同士がフランクにコミュニケーションできるよう、まずは
全員が車座になって簡単な自己紹介を行いました。
このワークショップに参加したのは、創業をめざす、またはすでに創業してい
る人や、これからの働き方を考えたい人、創業を応援する立場の人など男女20
人。年齢、経歴、職種もさまざまな参加者が「こうした集まりは初めてでドキ
ドキしています」「家庭や仕事以外の人のつながりができそうで楽しみ」と思
い思いに発表すると、和やかな雰囲気が広がりました。
[2.レゴ®シリアスプレイ® 実践]
いよいよワークショップ本編のスタート。今回体験する「レゴ®シリアスプレ
イ® 」は、4~5人がひと組になり、以下のような流れでひとつひとつの問い
に向き合います。
(1)お題が提示される
(2)色も形もさまざまなレゴ®ブロックで、その答えを作る
(3)自分が作った答えのストーリーを語る
(4)自分が語ったストーリーを振り返る
ファシリテーターの小笠原さんは、レゴで何かを形作るのを“手で考える”と表
現。手で考え、生まれた形に意味を与えることで、自分の思考を整理できると
話します。
参加者はまず、「1分30秒でできるだけ高いタワーを作る」という練習問題に
挑戦。黙々と制作に集中して完成したのは、面白いほどに形も色合いもバラバ
ラのタワーたち。パーツは全員同じものが用意されていますが、早くも参加者
それぞれの個性が表れているようです。
続いて「そのタワーを見ながら、他の人に自慢する(作品について語る)」、
「このタワーに少し手を加え、それを自分自身になぞらえて表現する(作品の
中にストーリーを見出して語る)」「“起業”をイメージしたものを作る」など、
矢継ぎ早にお題が出されました。参加者は一見唐突に思えるリクエストに目を
白黒させながらも、ブロックで組み上げたカタチをもとに、これまでの人生や
今の心境、仕事観、悩みなど、ふだんはあまりつまびらかにしない思いを少し
ずつ言葉にしていきました。
このメソッドに慣れたところで、「私らしさ(私の強み)を作ってみる」「私
が人生で大事にしている価値観を作ってみる」という2つのお題に挑戦。参加
者はお互いのレゴ®作品や生まれたストーリーについて話し合ったり、他の人
の作品・言葉から自分の内面に意外なものを発見したりと、3時間の講座が短
く感じられるほど熱中していました。
[3.クロージング&チェックアウト]
ワークショップの終盤、会場内はほんの数時間前までは見知らぬ他人同士だっ
たと思えないほど打ち解けた雰囲気に。クロージングタイムでは、サブファシ
リテーターの岡田さんが「大人は褒められる機会がない。今日のワークショッ
プで感じた、お互いのいいところを褒めてあげて」と、同じグループになった
参加者同士が「共感や感謝」のメッセージを書いて交換しました。
開始時と同様に車座になったチェックアウトでは、「自分の内面を表現する機
会ほとんどなく、とても新鮮だった」「ふだん話せないような人とコミュニケ
ーションが取れて嬉しい」といった声も多く聞かれ、従来の創業スクールとは
違ったアプローチに手応えを感じる講座となりました。
「やりたいことを再発見! “わたしのシゴト”ワークショップ」第1回の模様を
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
次回のテーマは「自分のやりたいことに向き合おう」です。どうぞお楽しみに!
(office晴文堂 山本里つ子)