テーマ:『営業・販売戦略』
講 師:株式会社MKコンサルティング 黒沢正行さん
日 程:8月27日(土)週末コース、9月21日(水)平日コース
第三回で学習した、マーケティングの基礎知識を基に、
どうやってサービスや商品を販売していくのか、
具体的に考える時間となった今回。
スクールも折り返しを迎え、聞いて学ぶだけではなく、
実際ワークを行う時間も多くなってきました。
創業するにあたり、一番見られるのは創業者自身であると、講師の黒沢さん。
自分の強み、そして機会となるチャンスをどう結び付けるのか。
また、弱み、妨げとなる脅威はどこにあり、克服していくのか。
4点を掛け合わせ、見極めることが、まず第一歩となります。
その上で、一番に考えるべきは、顧客のニーズ。
今、捉えられていない顧客層はどこにあり、どうアプローチをしていくのか。
社会的変化や嗜好の変化も取り入れることで、具体性が増してきます。
実際に強みとチャンスを掛け合わせた事例もいくつか紹介され、
受講者の皆さんからは「参考になった」との声が聞かれました。
その後は、与えられた条件や情報を基に、
機会と強みの活かし方を考えるグループワーク。
題材は「飲食店」。
広東料理や点心を得意とするご主人と、奥さん。
メニュー開発には自信のある2人が、
中食(テイクアウトや惣菜)の増加している地域で、お店を出そうとしています。
地域の食材や抗加齢商品、ダイエットなどに注目が集まる環境があり、
自己資金も、少しですが用意がある状況。
どんなお店を、誰をターゲットに、どこに展開するのか。
受講者4人一組のグループとなり、活発に意見を交換する姿が見られました。
模造紙にまとめられた意見をグループごとに発表する場面では、
「グループごとに違った展開が面白かった」
「同じ条件でもいろいろなアイディアがあるなと感じた」
など感想が聞かれました。
意見を交換することによって、新たな見方や発見が、多くあったようです。
後半は、マーケティングミックスについての講義。
悩むという声の多かった価格設定や、プロモーション方法を、
具体的な業種や商品を例に考える時間となりました。
スモールビジネスの場合に気を付けるべきポイントは、
自身の時給計算と、流通を見越した価格設定、など
取り入れやすい内容も多かったのではないでしょうか。
最後に、黒沢さんから紹介のあった、
日清食品の創業者の方の言葉を紹介したいと思います。
「私は事業に失敗して、財産を失い48歳から再出発した。
60代70代からであっても、新たな挑戦はできる。」
「創業とは一粒の種をまくことである。
大きな目標があれば、戦略はおのずと生じてくる。」
色々な考えを巡らせ、相談を繰り返し、
自身の目指すものを構築していきましょう。