「女性のための創業スクール」がスタートしました。
8月20日(土)に週末コース、8月24日(水)に平日コース開始。
参加者は週末が24名、平日は35名と多くの方が申し込んでくださいました。
上田市はもちろん、佐久市や軽井沢町、千曲市などからも応募があり、
東信地区でも多くの需要があると感じています。
第一回目では、あがたグローバル税理士法人所属
中小企業診断士の小林藤子様より、
“ビジネスプランの作成準備”という講義をして頂きました。
長~く事業を続けている方は、事業を開始する際に、
事業計画書(ビジネスプラン)を
しっかり記入できていた方が多いそうで、
事業計画書の大切さを学びました。
事業計画書には、
事業概要・創業の動機・経営ビジョン・SWOT分析など、
記入する欄があります。
頭の中にボンヤリ構想はあったものの、
どう表現すればいいのか分からない方も多かったのではないでしょうか。
皆さん、表現する手立てをやっと見つけられた!というような感じで、
ペンがどんどん進みます。
事業計画書の内容を見ていると、
こんなことまで書かなければいけないのか、難しいな~、
と思う部分もありますが、
計画書を書くことで、夢の実現に向けて一歩ずつ近づいていると考え、
最後まで頑張って頂きたいと思います!
また、有限会社ラジエル代表取締役の滝澤麻子さんにお越し頂き、
女性創業者の先輩として、創業までの準備や苦労話をして頂きました。
滝澤さんは、お父様の会社から独立して、
オーダーカーテン縫製・販売の会社を経営されています。
坂城町に工場、長野市にショップを構え、
約50名の従業員(ほぼ女性)を抱える、東信地区を代表する、女性起業家です。
経営者となって、一番良かったことは、
「毎日が楽しい!」ことだそうです。
毎日めまぐるしく事態が変わっていくことが、
飽きなくて楽しいようです。
設立してから13年目になるそうですが、
そのうちの10年が下り坂。と笑いながら話してくださいました。
実際に、昨年、一番大きな取引先が倒産してしまい、
仕事がほぼゼロになってしまうという非常事態が起きたそうです。
「でも、女性の経営者ってすごく得だと思う!」と、
非常事態が起きたとき、女性だからとまわりが気にかけてくれて、
仕事をもらうことができることは、女性ならでは。
さらに、女性経営者で女性従業員の多い会社は、きめ細かいという理由で、
仕事をもらったこともあるそう。
女性の経営者だから辛いと思ったことはないとのこと。
ただ、事業計画を関係各所へ提出するときに、
女性だからか「こんな内容で大丈夫~?」と嫌味を言うおじさまもいたそう。
女性起業家になって、嫌だな~と思ったことはそれくらいで、
若い頃は、それにいちいちイライラしていたけど、
今ではうまく転がせているかな(笑)
こういうおじさまに出会ったら、うまく転がして味方にしてください!と
とっても面白いアドバイスもしてくださいました。
それから、「先損・後得」という言葉を、皆さんに伝えたいです。
普段の生活にも通じるところだけど、
例えば、先に相手の負担にならない程度の、少し高めのお土産を渡すと、
後からそれよりも多くの得をもらえるんです。
経営者になってからも、この言葉を思い出してみてください。
と、とても素晴らしいお話もして頂けました。
そして最後に、
「とにかく諦めないこと!あんまり難しく考えなくても大丈夫!」と、
創業スクール参加者へのメッセージを頂きました。
参加者からは、
本音を語っていて、女性の経営者ならではの話が聞けました。
女性ならではの良い点がとても良かったです。
実際の起業家のお話を聞くことができ、
楽しくまた自分の起業プランについて振り返る良い機会となりました。
というお声を頂きました。
今回の創業スクールでは、
多くの起業家を輩出することが目的ではなく、
長~く続けていける起業家を増やしたいと考えています。
まだ、創業スクールは始まったばかり。
今まで勉強したことのない分野も出てくると思いますが、
意欲のある皆さんには仲間を作って最後まで頑張って頂きたいです。
次回の創業スクールレポートも、ぜひご覧ください。