<テーマ>
自分の価値観や強みを把握して創業に活かす【自己分析】
<講師>
株式会社はたらクリエイト 取締役CEmO キャリアコンサルタント
高木 奈津子さん
<日程>
2021年10月26日(火)9:30~12:30
女性のための創業スクールを2年ぶりに開催しました。
コロナ禍で変化した「働き方」。オンライン・リモートワーク時代突入で、女性
の働き方の選択肢としての“創業”を考えます。
6日間で、創業について体系的に学べるようなプログラムを組みました。
創業に興味がある方、創業している方などに受講して頂き、創業とは何か・
どのように進めていけばいいのか、先輩はどうやって創業したのか、どの
ように自分のやっていることを広めていけばいいのかが、全ての回に出ると
分かるようになっています。
今回は、気になる回のみの参加、全回参加を選べるような設定にしました。
それから、創業というと1人で進めていくことが多く、“孤独”を感じると
いう先輩起業家の方からの情報を基に、同じ志を持つ受講者同志が交流できる
ワークショップなども多く取り入れました。
第2回は、“自分の強みを知り売りにする”“やりたいこと・できること・
望まれていること”がキーワードとなります。講師は、はたらクリエイトの
立ち上げを経験し、「個々の力を引き出し、いかしあうための組織づくり」に
力を入れている、キャリアコンサルタントの高木さんです。
[講義の概要]
1.自分の「トリセツ」を作ろう!
2.相手のことを知り、自己理解をより深めよう!
3.自分の強み・価値観を創業に活かそう!
4.「CAN・NEED・WANT」を仲間の視点から見てみよう!
5.強みの発揮宣言!
[1.自分の「トリセツ」を作ろう!](個別ワーク)
自分のことも相手のことも理解を深めるために、フレームワークを使って、
自分のトリセツを作りました。
宿題になっていた「16Personalities」を基に、自分に当てはまる性格を書き出し、
それを踏まえて、さらに自分を振り返りながら“強み・弱み”を書き出します。
最後に、やりたいこと(やっていること)を書き出す作業を1人1人行いました。
※16Personalities(MBTI診断)
アメリカや韓国で流行っている自己診断ツール。目的は、人と人との違いを
知ってお互いに違いを尊重しあうこと。自分自身にもこういうところがあると、
相手に知ってもらうためのツールとして活用しました。
[2.相手のことを知り、自己理解をより深めよう!](グループワーク)
人には4つの窓があると言われています。(ジョハリの窓)
・開放の窓:自分も相手も分かっている
・秘密の窓:自分は分かっているけど、相手に明かしていない
・盲点の窓:相手は分かっているけど、自分は知らない
・未知の窓:相手も自分もまだ知らない
創業を考えた時に、先ほど作成したトリセツを活かして、より自分のことを
知ってもらうために、“開放の窓”をどんどん増やすことにチャレンジして
いくと良いと思いますと高木さん。今回は、下記①②を取り組みました。
①オープン
相手に自分のことを知ってもらうために、オープンに自分を伝えると、
相手の秘密の窓が減っていきます。
②フィードバック
相手は分かっているけど、自分は知らない盲点の窓を減らすために、
フィードバックしてもらうことが大事です。今回は第一印象で相手に
どう思われているかをフィードバックしてもらいます。
③チャレンジ
相手も自分もまだ知らないけど、新しいことに取り組んでいくことで未知の
窓を減らします。
<グループワーク>
①トリセツ自己紹介
②まわりの人からフィードバック
[3.自分の強み・価値観を創業に活かそう!](個別ワーク)
今までのワークを踏まえて、創業にどう繋げていくか、フレームワークを
通じて、考えました。
“CAN”(できること)・“WANT”(やりたいこと)・“NEED”(望まれている
こと)、この3つが重なるところが、より広くなっていくと良いキャリアが
歩んでいけると言われています。
トリセツも参考に、CAN・WANT・NEEDを書き出しました。
・CAN :強み、何が得意?…
・WANT:何をしたい?、何に喜びを感じる?…
・NEED:人は何に悩み、何を望んでいる?…
[4.「CAN・NEED・WANT」を仲間の視点から見てみよう!](グループワーク)
前述の個別ワークで書き出した内容をグループワークでシェアしました。
<グループワーク>
①書いた内容のシェア
②まわりの人からフィードバック
こんな強みもあると思う!、こんな要望にも応えられそう!、この視点すごく
ユニーク!といった観点でのフィードバックを行いました。
[5.強みの発揮宣言!]
色々な角度から強みや価値観を言葉にして人に伝えて、フィードバックを
もらいました。どこに着地するかまだぼやーとしている部分もあると思いますが、
今までのワークを踏まえて改めて今の時点で自分がどうしていきたいかを言葉に
して発表です。
・私の【こんな強みや価値観】を活かして【 】を実現します!
・そのために、こんなことに取り組みます!
と全員の前で発表して、講義は終了となりました。
[交流会]
講義後の交流会では、講義中にグループワークが多かったため、自由にお互いの
お話を聞く時間にしました。連絡先を交換したり、今までお話できなかった方と
お話したりと、思い思いに過ごす時間となりました。
受講者からは、「自分という人間をあらためて分析し、求められていることを
あらためて知ることができました。」「参加前はメインが「自分のやりたいこと」
であったが、ワークの中でCAN WANT NEEDでこんな環境があったらいいなと
思っていることが明白に言葉にできました。」といった感想が出されました。
今回の講義では、書くこと・発表することで、自分のやること・やるべきことが
明確化できたのではないでしょうか。
「女性のための創業スクール #創業を自分事にする6日間」第2回のレポートを
お届けしました。
次回は【知っておくと安心な開業後に必要な知識】です。お楽しみに!
上田市創業支援プラットフォーム/
一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 尾島彩