\起業マインドアップ↗↗/イベントである「女性起業家との座談会~つながるTeaTime~」。座談会と交流会の二部構成。
座談会では、活躍している女性起業家を呼んで、起業の実態(コロナ禍での様子含む)を伺います。また、“創業に関する得意分野”を『テーマ』として話して頂くことが、イベントの肝であります。その後、参加者からの質問を受ける時間を設け、疑問に思っていることや気になることを質問し起業家に回答して頂くことで、参加者に起業したいという気持ちを高めてもらい、起業している方はうまくいかなくて困っていたけど少しヒントをもらえたと思ってもらえるような場にすることを目指しています。
また、座談会後に交流会を実施することで、『つながりを生み出す場』にもなれば嬉しいと考え企画しました。
ゲスト:飯島真紀子さん(整理収納アドバイザー・お家で起業コンサルタント)
https://ameblo.jp/homecuration
ファシリテーター:一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 尾島彩
開催日時:2021年7月28日(水) 13:30~15:30
開催場所:一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 4階ミーティングルーム
<座談会>
座談会前半はゲストである飯島さんの事業紹介スピーチと『テーマ』に関する話を展開。
後半では、参加者からの質問に答える形で、様々な角度から話を聞きました。
>>目次<<
●事業内容
●起業しようと思ったきっかけと起業までの道のり
●2回の試練
●一日のタイムスケジュール
●事業内容
1.整理収納サービス 「ずぼらさんのためのお片付けレッスン」
訪問型の片付けサポート(収納用品の相談・買い物同行や代行)
2.個人事業主向け起業サポート
・個人事業をしている方の売り上げアップ 個別コンサルティング(集客・
商品作り・売り上げアップに繋げるところまでのトータルサポート)
・これから起業したい方のためのグループセミナー(実践カレッジ)
●起業しようと思ったきっかけと起業までの道のり
2005年~【専業主婦期間】
住宅リフォーム会社に勤務していましたが、2005年の結婚を機に退社、8年間の専業主婦期間が始まります。この間、長男・次男を出産されました。
・夫が仕事で忙しく、ほとんど子育てに参加してもらえず、どうしたら家事と育児を両立できるか苦戦していました。
・片付けができないことで子どもに迷惑をかける事件が起こりました!遅刻をする、持たせるものを持たせずに行かせてしまう…家の中を綺
麗にして家事効率を上げて子供に迷惑をかけないようにしようと思いました。
⇒片付けを始めたきっかけ
両親が近くにいないため、子どもの病気の時を考えると、働くことはハードルが高いと感じていました。また、勤めに出ても保育料で相殺されてしまうなら、子育てを楽しんだ方がよいのではないかと専業主婦を選択。
2010年~【起業準備期①資格取得】
子育てしながら仕事をするにはどんな働き方が自分と家族にとってよいのか?住宅関係の仕事をしたいと思い、どのような働き方があるか調べていました。その時、「整理収納アドバイザーという資格」と「整理収納アドバイザーをしている県内の女性」を発見!これだ!とピンときて、私もこれになろう!と、
⇒資格取得!(整理収納アドバイザー2級)
すぐにでも働きたい気持ちがありましたが子どもが小さかったので、「今私ができることは何だろう?」と考えて、
⇒自宅を片づけて、それをブログで投稿しようと、決めました。
2011年~【起業準備期②3人目妊娠中~】
2011年整理収納アドバイザー1級を取得
長野市プチ起業セミナーに参加
3人目を妊娠しながら…
・初のお片付けセミナーを開催
・お友達の家を無料で片付けさせてもらう
・マイホームを建てる←チャンス!片づけやすい間取りの家を建てた
・2012年~自宅でお片付けセミナー(モニター)を始める
2014年~【起業】
2013年、3人目の子どもを一時保育に預けながら片付けの仕事を始めて、本当にこれでやっていけるのか試していた1年。
2014年、開業届提出。
●2回の試練
最大の試練
・自力だけでは集客が苦しい
・ブルーオーシャンであるが、片付けの需要がない?
個人事業主は孤独であるということから、起業を目指しているママに出会いたいと、ママサークルに入会、起業しているママでグループも立ち上げました。出かけて交流することで、片付けの仕事に興味を持ってくれる人が増えました。そこから、レッスンやセミナーの依頼がくるようになり、メディア(フリーペーパー・雑誌・新聞・TV・ラジオ)などにも掲載してもらえるようになりました。
しかし…次の試練
・安売りから抜け出せない
・片付けのスキルには自信があるが、それをどうやって伝えていいかわからない
・自力の限界を痛感する
収入の面で自力の限界を感じたことから、ビジネスを知っている人に教えてもらおうとビジネスを学び始めると、売り上げが5倍にUP!ビジネスのノウハウを体系化しました。そして、2018年~起業サポートを開始。ノウハウを体系化していたことで、コロナ禍でも影響を受けませんでした。
●一日のタイムスケジュール
朝が苦手だという飯島さんは、6:10起床で、お片付けレッスンや起業コンサルなどの仕事はだいたい午前中に入れているといいます。睡眠がとても大切で22:00には就寝するそうです。
時間の使い方で工夫していることは…
・家を整えておく。
・自分だけで家事を抱えこまず、子どもにも手伝ってもらう、自分のことは自分でやってもらう。
・ながら仕事を取り入れる。
>>テーマ<<
●「クレームゼロ」のお客様に来ていただくための伝え方、発信の方法
●自分も相手も喜ぶ「自分軸」で働くということ
●自己流ではたどりつけなかった「ビジネス」の知識
●「クレームゼロ」のお客様に来ていただくための伝え方、発信の方法
きてくれるお客様で困ったことが1回もないという飯島さん。どういう方にきてもらいたいかペルソナを入念に設定しているそうです。必要な人に届いたらいいなと文章やメニューは入念に考えながら、苦手なツールは使わず絞り込んで発信しています。自分のサービスがいいよ!いいよ!という発信より、このサービスを届けたい人はどんなことで悩んでいるか困っているかリサーチして、それを解決するためにどんなことをサービスとして提供したらいいか逆算の発想で考えて、それをランディングページに書いているといいます。
●自分も相手も喜ぶ「自分軸」で働くということ
自分がどうしたいかが1番大事。人から言われるから、常識だとこうするべきだからとか、何々しなければならないという他人軸ではなるべく動かないで、自分はどうしたいのかを考えて働くようにしています。自分が楽しんで仕事をすることで、お客様も喜んでくれるという流れをつくることを意識しているそうです。
以前は100%仕事を受けていました。中には無料のものも。自分のことを知ってもらいたいので楽しんでやっていましたが、だんだん辛くなってきて自分の働きたい働き方と違うなと思うように。自分はどんなことが好きなのか働きたいのかと考えたときに、現場で片付けをすることが1番楽しいと気づいて、現場中心で仕事をするようになったといいます。
●自己流ではたどりつけなかった「ビジネス」の知識
自分を紹介していたら何となく仕事をもらえていたことや、ブログやSNSは他の人を見よう見まねで真似して発信していたこと、これは本当にいいのかどうか迷いながら進めていました。動いているわりに収入にならない時期が続き、何か自分は間違っているのではないかと思い、誰かに教えてもらった方がもっと早く自分の目標にたどり着けるのではないかとビジネスを学んだそうです。
ビジネスを学んで1番良かったと思うことは、「売ることに対してのイメージが180度変わったこと」。売ることに対して悪いことをしている、人の時間とお金を奪うんじゃないかというブロックがありました。売ろうとしないセールス、悩みに寄り添いながらその方が成長していくことをサポートすることが仕事なんだと気づいた時に、自分の気持ちが腑に落ちて固定概念を打ち破れました。
飯島さんの言葉の節々には、創業に関するヒントのような言葉が沢山散りばめられていて、大変参考になりました。専業主婦をしていた頃にやりたいことを見つけて、それに向けての努力のお話や、準備期間を経て開業届を出すタイミング、また2回の試練を乗り越えたお話、どれも今の飯島さんの成功に繋がっているんだなぁと思いながら聞いていました。今これでいいのかともがいている方にとっては、ヒントをもらい背中を押された気分になった方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
<交流会>
交流会では、参加者全員の自己紹介と、座談会で聞けなかった質問をする時間を設定しました。飯島さんが提供しているサービスのメニューの設定方法や、参加者の方の事業に関して飯島さんから具体的にアドバイスして頂く場面がありました。
また、今回はお試しという形ですが、オンライン参加の方にも時間がある方には交流会への参加もお願いしました。交流会へのオンライン参加は前回のアンケート結果を活かしての初めての試みでしたが、オンラインでの参加でも有意義な時間が過ごせたとご意見を頂き、ありがとうございました。
コロナ禍にも関わらず、会場で参加してくださった皆様、オンラインで時間を割いて参加してくださった皆様、ありがとうございました。
参加者の皆様には、背中を押してもらえた!うまくいかなくて困っていたけど少しヒントをもらえたと感じて頂けていれば、イベントを開催した冥利に尽きます。
最後に、ゲストの飯島さん、大変貴重で学びの多いお話を本当にありがとうございました。
また、お話できる機会がありましたら嬉しいです。
上田市創業支援プラットフォーム/
一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 尾島彩