Introduction先輩起業家紹介
Cafe bosso https://www.facebook.com/cafebosso/堀内 春香 さん
Cafe bosso
中学生の頃から「飲食業で身を立てる」ことを考え、レストランや居酒屋で働く。その後軽井沢のコーヒー専門店「丸山珈琲」にて修行を重ね、バリスタの資格を取得。料理人のご主人との結婚を経て、2016年4月に上田市の松尾町商店街で「Cafe bosso」を開店。
---お店のコンセプトは?
コーヒーを主力の商品にした「働く人を応援するカフェ」ですね。コーヒーは産地や品種によってすごく個性の出る飲み物なんです。その魅力を多くの人に知ってほしいので、ブレンドコーヒーではなく単一の産地や生産者、品種で抽出する「シングルオリジン・コーヒー」をお店の特長にしています。
仕事の合間に気軽に立ち寄れるお店にしたかったので、人がたくさん往来する場所にしたくて。1年くらい探したでしょうか……たまたま不動産業で働いていた友人が「ここが空いているよ」と今の店舗の場所を教えてくれて、即決しました。
---開店まで、どんな準備をしましたか?
カフェを開きたいと決めたとき、私がドリンクと接客を担当して、夫は料理とスイーツを作るという役割分担は決まっていたのですが、どんなメニュー構成にするか、営業のスタイルやお店の雰囲気などは固まっていなかったですね。あちこちのカフェや評判のお店に行ったり、インターネットで情報を集めたりしていました。「ここは素敵だな」と思ったお店では、いろいろ経営についてお話を聞いたりも。家族や友人で事業をしていたり、経理の仕事をしている人に「こんなときはどうするの?」と相談して、だんだんお店の形が見えてきた感じです。不安は大きかったけれど、開業準備のために仕事も辞めていたし「もう、やるしかない!」と(笑)。
開業資金は、夫婦で貯めた400万円と、日本政策金融公庫からの創業支援融資500万円、それと上田市の補助金140万円です。国からの融資は、女性や若い人向けの融資制度があったので、それを利用しました。市からの補助金は返済しなくていいものなんですが、その代わり4年先までの事業計画書を作ったり、商工会議所との面談を何度もする必要がありました。大変でしたが、自分の考えを第三者の人に話すことで、事業計画がまとまって、ブラッシュアップできたという実感もあります。
---今後、どのように事業を発展させていきたいですか。
まだオープンして3か月なので手探りの部分も多いのですが、街の人に親しまれる、息の長いお店になりたいと思います。「おいしかったよ」と言われたり、お客さんがたくさん来てくれた日は充実感も大きいですが、ちょっと接客がうまくいかなかったり、提供したお皿に料理が残っていたりすると「どうしたら満足してもらえたのかな」とグルグル考えてしまうことも多くて。少しずつ改善していって、お客さんに満足してもらえるようになりたいですね。
ゆくゆくはお店を増やしたり、人を雇って、その人の生活も成り立つような経営をしていきたいです。